Chat With Your Notes:保存したノートと会話する方法
私たちは毎日、たくさんの情報を記録しています。
会議で聞いたこと、ふと思いついたアイデア、仕事中に気づいた問題、読んだ記事の一部、あとで確認したい情報など。
問題は、記録することよりも、保存した情報をもう一度活用することのほうが難しいということです。
ノートが数十件、数百件と増えていくと、必要な情報を探すために検索し、いくつものページを開き、内容を読み返さなければなりません。
しかしAIを活用すれば、ノートの使い方そのものを変えることができます。
検索するのではなく、自分のノートに直接質問するという方法です。
Chat With Your Notesとは?
Chat With Your Notesとは、保存しているノートをAIが参照できるようにし、その内容をもとに質問したり、新しいアウトプットを作ったりする方法です。
たとえば、あるプロジェクトを進めながら、次のようなノートを作成していたとします。
- ユーザーインタビュー
- 競合サービスの調査
- ミーティング議事録
- 機能アイデア
- ユーザーフィードバック
- プロジェクトの決定事項
これまでは、必要な情報を探すために、それぞれのノートを開いて確認する必要がありました。
しかしAIがノートを参照できれば、代わりにこのように質問できます。
「ユーザーインタビューで最も多かった不満は?」
「これまで調査した競合サービスを比較して」
「ミーティングで決まったことだけをまとめて」
「これらの資料をもとに、次にやるべきことを教えて」
AIが一般的なインターネット上の知識だけで回答するのではなく、自分自身が記録した情報をAIのコンテキストとして使えるようになります。
検索から「質問」へ
従来のノートアプリでは、保存した情報を探すとき、多くの場合は検索から始まります。
記録 → 保存 → 検索 → ノートを開く → 読む → 情報を探す
Chat With Your Notesでは、このプロセスを大幅に短縮できます。
記録 → 質問 → 回答
正確なファイル名やノートのタイトルを覚えている必要もありません。
たとえば、
「先月のミーティングで料金についてどんな話をしたっけ?」
のように、覚えている文脈だけで質問することもできます。
ノートが単なる情報の保存場所から、質問できる知識へと変わるのです。
必要なノートだけをAIに見せる
すべてのノートを常にAIへ渡せばよい、というわけではありません。
質問とは関係のない情報までコンテキストに含まれると、AIが何を重要視すべきなのか判断しにくくなる場合があります。
そこで役立つのが、必要なタイミングで特定のノートだけを**Reference(参照情報)**として指定する方法です。
たとえば、新しいプロダクト機能を企画するとします。
Referenceとして、
- ユーザーインタビュー
- 競合サービス分析
- 前回の企画ミーティング
- カスタマーフィードバック
この4つのノートだけを選択します。
そしてAIに質問します。
「これらの資料をもとに、私たちが最初に解決すべきユーザー課題を3つ挙げて」
AIが参照する情報の範囲を、自分でコントロールできるということです。
質問だけでなく、新しい作業にも活用できる
ノートをAIのコンテキストとして利用できるようになると、活用方法は単純なQ&Aだけではありません。
複数の議事録を選択して、週次レポートを作成することもできます。
ユーザーリサーチのノートをもとに、新しい機能アイデアを考えることもできます。
以前に書いた文章をReferenceとして指定し、同じスタイルで新しい文章を作ることも可能です。
つまり、
Notes → Context → AI → New Output
という流れが生まれます。
自分が記録してきた情報が、次の仕事やアウトプットを作るための材料になるのです。
AI時代、ノートの役割は変わる
これまでノートアプリにおける重要な課題は、
「どうすれば情報をうまく保存・整理できるか?」
ということでした。
フォルダ、タグ、リンク、データベースなどの機能が発展してきたのも、そのためです。
しかしAIが情報を読み、理解できるようになったことで、別の問いが重要になりつつあります。
「保存した情報を、どうやってもう一度活用するか?」
これからのノートは、単に情報や記憶を保存しておく場所ではなく、AIが参照できる**自分だけのContext Library(コンテキストライブラリ)**になっていくかもしれません。
検索して読むノートから、
質問し、比較し、分析し、新しいものを生み出すためのノートへ。
Chat With Your Notesは、ノートをより上手に保存する方法ではありません。すでに保存した知識を、もう一度活用するための新しい方法です。